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【創業者インタビュー】株式会社8-P代表・酒井志寿花が歩んだこれまでのキャリア。創業1年を迎える8-Pが目指す先にあるもの

2023年10月に創業し、間もなく創業1周年を迎える株式会社8-P(読み、エイトピー。以下、8-P)。この1年を振り返り、今後の展望について、代表取締役の酒井志寿花(以下、酒井)に聞きました。

日本ロレアルで営業職からPR職へとキャリアを広げ、電通PRコンサルティングでの代理店勤務やフリーランスとしての活動を経て、PR視点を持ったマーケティングエージェンシーの株式会社8-Pを設立、多様な経験を活かし、PRの可能性を追求し続ける酒井のこれまでの挑戦の軌跡、PRの可能性を無限に広げるという信念のもと、メンバーと歩んだこの1年を振り返ります。

〈プロフィール〉
1993年生まれ。東京と大阪の二拠点生活。子どもと動物と映画館が好き(1児の母として子育て奮闘中)
高校時代に個人ブログ月間100万PV獲得、与謝野晶子短歌文学賞で最優秀 文部科学大臣賞を受賞したことから書くことや情報発信が好きになる。

慶應義塾大学法学部在学中、日本放送協会NHK WORLDインターンや、日経ビジネス・ウーマンにてライティング業を学ぶ。大学卒業後、日本ロレアル株式会社に新卒入社。営業・PRに従事。PRを手掛けたランコムでは、美容誌ベストコスメ賞受賞全制覇を経験。

良い商品やサービスをひろめるPRの専門性を極めたいと考え、電通PRコンサルティングに転職。化粧品・飲食・製薬・テレビ局・総合電気メーカー・映画・エンタメ等、幅広い分野におけるPR戦略立案と戦術を経験。大手飲食店案件にて、若手社内スター最優秀賞を受賞。2023年フリーランスとして独立して活動。個人事業主よりもチームで仕事をした方が大きいことができて浪漫があると考え、2023年10月 株式会社8-Pを設立し、現在に至る。


外資系企業から代理店、フリーランスへ。これまでのキャリア

ーー創業1周年を迎えますが、まずは率直な気持ちをお聞かせください。
酒井: あっという間の1年でした。1年前、フリーランスとして働く中で、チームで働く楽しさ、メンバーがいるからこそ目指すことのできる高みを目指したいと思い、会社を設立しました。今では27名の仲間に囲まれて、目標に少しずつ近づいていることを感じています。


ーー8-Pの創業までは、どのようなキャリアを歩んできたのですか?
酒井: まず、新卒でロレアルに入社しました。最初の3年程は営業職のリテールビジネスプランナーという職種で、マーケティング部署と営業部署の間のようなポジションを経験しました。売り上げを上げるための戦略を立てたり、分析を行ったりしていましたね。当時は、アメリカのスキンケアブランド「キールズ」を担当していて、全国43店舗くらいを管理し、営業社員の先輩達と美容部員さん250名程のマネジメントもしていました。

ーーその後、PR職に移られたのですよね?
酒井: はい、そうです。営業職経験した後にPRに異動しました。そこからは、ランコムのPRを3年ほど担当していました。PRの仕事はとても楽しかったのですが、化粧品以外の業界のPRにも挑戦してみたいという気持ちが強くなり、ロレアルを辞め、代理店側に転職しました。

ーー 代理店では、どのような仕事をされていたのですか?
酒井: 私は電通グループの総合PR会社に入社して、主に大手企業のPR戦略を担当しました。プランニング&コンサルとグローバルPRの部署に所属して、コミュニケーション戦略立案や海外進出する企業のサポートをしていましたね。代理店に転職して、いろんな業界や会社と関わることができるPRの仕事により魅力を感じました。

ーーその後、フリーランスとして独立された経緯を教えてください。
酒井: 仕事は楽しかったのですが、結婚と出産、そして大阪への引っ越しが重なって、ライフステージの変化をきっかけに、働き方を見直すタイミングが来たんです。仕事が好きでしたが、子どもがいると柔軟で自由度が高い働き方が必要だと感じ、フリーランスとして独立することにしました。

1児の母でもある酒井。休日は子どもと過ごす時間を大切にしている


ーーフリーランスで、働いてみてどうでしたか?
酒井: フリーランスになって最初は、もっと自由な働き方ができると思っていたのですが、実際は365日働いているような感じでした(笑)。会社員時代のほうが自由度が高かった気がします。
年商1億円に達するほどの結果も出ましたが、それを継続するのは子育てと両立するには難しいと感じました。電通PR時代にチームで働く楽しさも感じていましたし、特にPRイベント企画運営等の大きな仕事はひとりでは回らず、多くの方に助けられていました。
フリーランスで働く事には限界があることに気づき、それで法人化を決めたんです。

フリーランス時代の酒井

8-P創業、この1年で築き上げたものとは

ーー 8-Pの設立は、どのような経緯で進んだのでしょうか?
酒井: 8-Pを設立したのは2023年10月です。8-Pは、PR視点を持ったマーケティングエージェンシーです。最初は社長をやりたいというわけではなく、信頼できるプロフェッショナルな仲間とチームでPRやマーケティングの仕事を楽しくやりたいという気持ちが大きかったです。最初の1年間は試行錯誤でしたが、フリーランス時代から一緒に働いていた仲間をはじめ、27名にも増えたメンバーと一緒にここまで歩んでこられました。

ーーこの1年間、8-Pではどのような仕事をされてきましたか?
酒井: PRやマーケティング戦略の立案から実行まで、ワンストップで行うことが多かったですね。特にスタートアップやベンチャー企業とのプロジェクトが増えて、新サービスの立ち上げやPR戦略を一緒に考えることも多かったです。エンタメ領域にも関わる機会があり、映画や舞台などのPRも面白かったですね。

8-Pが制作を行うラジオ番組『にゃんドル☆わんドル』


ーー特に印象に残っている仕事はありますか?
酒井:チーム一丸となりスピード感を持って取組み、成果を出せた時は印象に残ります。都内の鰻屋さんの仕事は、丑の日に向けて仕掛けたPRマーケティング戦略が成功して、メディア取材も沢山入りました。美味しい鰻を8-Pのみんなにご馳走してくれて、大好きになった飲食店でした。

他は、とある舞台のPRイベントを担当したのですが、お仕事をいただいた時点で、イベント当日まであと2週間ほどしかなくて…この2週間は正直めちゃめちゃ大変でした(笑)。でも、会社のメンバーが一丸となることで、スピード感を持って、当日を無事に終えることができたので、とても思い出深いですね。

最近は、PR視点をもった社長出演のテレビやペットラジオ番組制作もメンバーと一緒にやっていますが、一人では出来なかったのものばかりで楽しいです。

「知る人ぞ知るPRマーケティング会社」へ。これからの8-Pが目指すもの

ーー今後、8-Pをどのような会社にしていきたいですか?
酒井: 「知る人ぞ知るPRマーケティング会社」にしていきたいですね。信頼される会社として、8-Pと一緒に仕事をしたら安心できる、と思ってもらえる存在になれたら嬉しいです。

8-Pメンバーに囲まれ笑顔を見せる酒井

ーー2年目以降の具体的な計画や目標はありますか?
酒井: 2年目以降は、今いるメンバー同士の結束を強め、シナジーを生み出していきたいです。特に大きなプロジェクトに挑戦し、チーム全員で一丸となって成果を出せる仕事を目指したいですね。やはり、フリーランスでは限界がありましたが、チームならもっと大きなことができると信じています。

ーー最後に、自身が仕事をする上で大切にしている考えを教えてください。
酒井: PRの仕事を通じて、クライアントやチームの皆と一緒に成果を出し、感謝されることにやりがいを感じています。チームでの仕事は感謝の連鎖が生まれるので、そこが楽しくて続けられているのかなと思います。

1年という節目を迎えた株式会社8-P。この1年を振り返る酒井の言葉には、「チームの力」を信じる揺るぎない思いが感じられました。チームの力で大きなプロジェクトを成功させた今、8-Pが目指す「知る人ぞ知るPRマーケティング会社」の実現に、より一層期待が高まります。

取材・ライティング:横川晶菜(株式会社8-P)


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