【役員インタビュー】デザイナーからテレビ局、そしてベンチャーへー株式会社8-P執行役員・岩倉敦の多彩なキャリアと今後の展望とは

デザイン業界からキャリアをスタートし、Webディレクターやテレビ局の広報宣伝、PR会社や人材系のマーケティングまで、多彩な経験を持つ株式会社8-Pの執行役員・岩倉敦(以下、岩倉)。

テレビ局では年間数億円の広告費を扱い、SNS戦略を駆使して認知度を向上させるなど、これまでに多くの実績を残してきました。そんな岩倉が今、株式会社8-Pに在籍する理由とはーー。

株式会社8-P代表・酒井志寿花(以下、酒井)との出会いを機に、新たな挑戦を続ける岩倉のこれまでのキャリアと今後の展望を聞きました。

〈プロフィール〉

埼玉県生まれ、東京在住。

学生時代に独学でプログラミング・デザインを学び、WEB・DTPデザイナー、ディレクターとして活動。

テレビ好きが高じて、BS放送局「BS12トゥエルビ」の広報宣伝部に約8年所属。メディアミックスした広告宣伝・マーケティング施策で多くのバズを生み出し、番組制作にもプロデューサーとして従事。新規事業開発ではWeb広告収入、配信事業の立上げ等により放送業以外のマネタイズ施策を創出し、社内MVP賞を受賞。

その後、人材SaaS事業ではマーケティングマネージャーとして、チーム体制の構築から売上を1年間で10倍に拡大。さらに、家具家電のサブスクリプション事業ではマーケティング部門を統括し、予算策定からPR施策までを担い、売上・新規会員数を2倍へと成長。 PR会社では、大手化粧品、飲食、消費財企業を担当、Youtube案件を筆頭に多くのSNSマーケティングのPR戦略立案と実行をし、多くの「楽しく視聴できる広告コンテンツ」を提供。

これまでの豊富な経験からB2B・B2Cのマーケティングに精通し、あらゆる事業においてもグロース戦略提案が可能。 「三方よし」の考えを大切にビジネスに取り組む。

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ーーまず、デザインの仕事から始められたとのことですが、どのようなきっかけでデザイナーになられたのですか?

岩倉: 大学の時に、独学でAdobeのPhotoshopやIllustrator、Dreamweaverを使いながら自分のホームページを作り始めたのがきっかけですね。独学で学んでいくうちに、自然とデザインの仕事に進むようになって、最初はWebやDTPのデザイナーとして働いていました。ホームページ制作やチラシ、DVDのパッケージデザインなど、色々なものを作っていましたね。

ーーそこからWebディレクターに転身されたとのことですが、どのような業務をされていたのですか?

岩倉: そうですね、その後、TSUTAYA系列のECサイトを運営する会社でWebディレクターをやるようになりました。いわゆるクライアントワークではなく、自社内の事業を伸ばすための施策を全般的に担当していました。ECサイトの売上向上のために、キャンペーンを企画したり、デザイナーと協力しながら、Web施策全般を進めたりしていました。

ーーその後、テレビ局へ転職されたと伺いましたが、どのような経緯でテレビ業界に入られたのですか?

岩倉: 元々テレビが好きだったいうのもあるのですが、テレビ局でもWebに強い人材が求められる時期に入ってきて、自分にも出来ることがあるのではないかという思いで参画しました。

当時勤めていたテレビ局は、BS12というテレビ局で、広報宣伝・PR・マーケティングの担当として8年間勤めました。最初はWeb運営を担当していたのですが、徐々に宣伝全般の業務を任され、年間何億円もの広告予算を使って、テレビ局の認知度向上や番組のPRを行っていましたね。

Twitter広告の運用なども担当していて、最初は少額の予算から成果を積み重ねていき、最終的には数億円のプロジェクトを動かすまでになりました。

ーー広告・マーケティングの分野で大きな成果を上げられたんですね。テレビ局の後はどのようなキャリアを?

岩倉: その後は、Webツールを提供する人材系のSaaS会社にマーケティングマネージャーとして入りました。そこではマーケティング組織の構築を担当し、リードの獲得や売上の拡大に取り組みました。

1年間で6倍のリードを獲得することができ、売上も10倍にできたのですが、業務自体はあまり自分には合わなかったんです。やはり、表に出て何かを動かすのが好きなので、裏方に回る仕事は物足りなさを感じました。

ーーその後、PR会社にも転職されたんですね。PRの仕事はどのようなものでしたか?

岩倉: そうですね、インフルエンサーマーケティングに特化したPR会社に入り、ナショナルクライアントのPRを担当していました。インフルエンサーをキャスティングして、YouTubeのタイアップ広告などを仕掛ける仕事です。クライアントへの提案や、インフルエンサーとのコミュニケーションが中心でした。

ーーそして、現在は8-Pにいらっしゃるということですが、入社された経緯はどのようなものだったのでしょうか?

岩倉: 8-Pに入社したのは、あるイベントで代表の酒井と出会ったのがきっかけです。すでに大手への転職が決まっていたのですが、酒井の熱量に心を動かされ、年収が半分以下になるのも覚悟で、彼女のもとで働くことを決めました。彼女と一緒に8-Pを大きくしていきたいという気持ちが強かったんです。

ーー実際に、8-Pでどのような役割を担われているのですか?

岩倉: 主にインフルエンサーのキャスティングやクライアントへの進行管理、新規営業を担当しています。特に広告戦略に関しては、過去の経験が生きていて、自分が中心になって進めていますね。また、SNSやWeb広告など、デジタルマーケティングの知識を活かして、クライアントへの提案も行っています。

ーー8-Pでの今後の展望について教えてください。

岩倉:8-Pは、 若手がいて、盤石な代表もいて、自分のようなベテラン勢もいて、すごくバランスの取れたチームだなと感じています。だからこそ、チームメンバーのシナジーを高めていきたいという思いがありますし、そういった場面で、これまでのマネジメントの経験を生かしていければと考えています。

また、クライアントワークも続けながら、自社のプロダクトを持ちたいという夢があります。例えば、インフルエンサーとのコラボ商品やメディアを作るなど、形に残るものを作っていきたいですね。クライアントワークだけだと常に動き続ける必要があるので、自社のプロダクトを持つことで、少しでも安定した収益を確保できるようになれば、会社全体の成長につながると思っています。

まとめ

岩倉は今日も、多彩なキャリアを武器に、8-Pをさらに飛躍させるべく、奮闘を続けています。「いい歳して、酒井の熱量に夢をもらいました」そう話す岩倉の言葉には、8-Pのこれからを支えていきたいと思う熱意が感じられました。チームの力を信じ、共に歩む仲間とともに、これからもPR業界に新しい風を吹き込むことでしょう。

取材・ライティング:横川晶菜(株式会社8-P